ご予約・お問い合わせ
■心療内科 ■精神科
お知らせ
「うつ」という用語について
自殺者数や「心の病」による休職者の増加など、最近の社会問題を背景にした「うつ」に関する情報は、医療機関への受診の敷居を低くし、早期の治療開始に貢献したといえます。ただ一方で「うつ」という用語の意味が曖昧になり、混乱が生じていることが指摘されています。 本来、医学用語としての「うつ」は、症状と状態と病名という異なるレベルで用いられており、「うつ症状」「うつ状態」「うつ病」と呼称されてきました。しかし、それぞれの区別はつきにくく、例えば「うつ症状」は必ずしも「うつ病」の場合にしか見られないのではなく、二日酔いの朝の落ち込んだ気持ちは、まさに「うつ症状」と呼ぶべきものですが、「うつ病」のように何か治療を必要とするわけではありません。 「うつ病」の場合、抗うつ薬による治療が第一に推奨されますが、そうではない「うつ状態」、あるいは部分的な症状だけの「うつ症状」には、抗うつ薬は効果が少ないだけでなく、むしろ有害な作用を生じることがあるので注意が必要です。