うつ病の新しい治療薬「ザズベイ」

従来の抗うつ薬(SSRIなど)がセロトニンやノルアドレナリンといった伝達物質の調整を主としていたのに対し、ザズベイは脳内のブレーキ役を担うGABA(ギャバ)系に直接作用するという、全く異なるアプローチを持っています。従来の薬は効果が出るまでに時間がかかり、長期服用が一般的ですが、ザズベイの最大の特徴は、『1日1回、14日間』という限定された投与期間で急性期の症状改善を図る点にあります。

ザズベイは、うつ病(うつ状態)への効果が期待されていますが、どのような状態でも使用できるわけではなく「抑うつ症状が認められる患者の急性期治療」に限定して用いることとされています。

効果発現が早い、治療期間が短い(14日間で1コース完結)などのメリットがありますが、副作用(傾眠・めまい)が出やすい、夕食後の服用が必須、依存性の懸念などのデメリットもあります。そのため、既存の抗うつ薬で効果が不十分だった方への新たな選択肢となります。

ただし、他の抗うつ薬への上乗せ効果は示されていません。現在他の抗うつ薬を服用中の方は、原則としてそれらを一度中止(6週間程度)してから切り替える検討が必要になります。